怒る、イラッとする、キレそうになる。そういうことは時々あるが、最近は「怒りは時間の無駄」と思うようにしている。

僕は感情を表に出すのが下手なほうだ。ネガティブな感情を胸のうちに飲み込んでしまって、それがもとで心身に支障をきたした経験もある。それもあって最近は、ふと心に浮かんだ感情を、ネガティブなものも含めてあまり我慢し過ぎないように心がけていたのだが、こと怒りの感情に限っては、表に出してもあまり得をしないように思える。あるいは「効果的な怒り方」というのがあるのかも知れないが(アンガーマネジメントとかいうのにそういうのもあるのかしらん)、特に知りたいとは思わない。

怒りの持続時間は6秒程度、という説もあるらしい。確かに、怒りの感情は、意識してみると案外、簡単に治まる。「こんなことで怒るなんて馬鹿馬鹿しい、時間の無駄だ」と思考をそらすだけで、少なくとも僕の場合、その場の怒りは治まる。もし、後から怒りの感情がぶり返す、言わば「思い出し怒り」のようなものがあるとやっかいだが、そんなものはほとんどない。そこまで持続するような怒りなら、それはある意味、正当な怒り、理由のある怒りなのかも知れない。そして、そうでない怒りは、大した意味などないのだ。

そんな風に考えると、少し楽になる。