夏とはこんなに蒸し暑く不快なものだったかと、毎年思っているような気がする。

今日は雨こそ大して降らなかったが、空気の中に雨の水分がじんわりと含まれているようで、それが熱せられて何とも言えない不快さに包まれた一日だった。

夏の暑さだけならまだいい。せめて早く、梅雨が明けて湿気が多少なりとも下がってはくれないだろうか。

僕はもともと、「怒りっぽい」ほうではないと思う。なので、何か嫌なことがあったときに、怒りをその場で抑えるのはそれほど難しくはない。

問題は、それを後から思い出して、嫌な気分になること。瞬間的な怒りをやり過ごしたあとで、その感情や出来事に自分の中で折り合いをつけるのは、まだ上手くいかない。僕もまだ、精進が足りないということだ。

暑さが本格化してきた。まだ当面梅雨はあけないだろうから、あとひと月くらいはこの蒸し暑さと付き合わなければならない。毎年のこととは言え、うんざりである。そして、梅雨が明けてもいきなり湿気が下がるわけでもなく、暑さとの戦いはこれから3ヶ月くらいは続くことになるだろう。やれやれ。

怒る、イラッとする、キレそうになる。そういうことは時々あるが、最近は「怒りは時間の無駄」と思うようにしている。

僕は感情を表に出すのが下手なほうだ。ネガティブな感情を胸のうちに飲み込んでしまって、それがもとで心身に支障をきたした経験もある。それもあって最近は、ふと心に浮かんだ感情を、ネガティブなものも含めてあまり我慢し過ぎないように心がけていたのだが、こと怒りの感情に限っては、表に出してもあまり得をしないように思える。あるいは「効果的な怒り方」というのがあるのかも知れないが(アンガーマネジメントとかいうのにそういうのもあるのかしらん)、特に知りたいとは思わない。

怒りの持続時間は6秒程度、という説もあるらしい。確かに、怒りの感情は、意識してみると案外、簡単に治まる。「こんなことで怒るなんて馬鹿馬鹿しい、時間の無駄だ」と思考をそらすだけで、少なくとも僕の場合、その場の怒りは治まる。もし、後から怒りの感情がぶり返す、言わば「思い出し怒り」のようなものがあるとやっかいだが、そんなものはほとんどない。そこまで持続するような怒りなら、それはある意味、正当な怒り、理由のある怒りなのかも知れない。そして、そうでない怒りは、大した意味などないのだ。

そんな風に考えると、少し楽になる。