読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

図書館にも色々あるもんです

今日は仕事帰りに石川県立図書館に行ってきました。ビブリオバトルを観戦するためです。

石川県立図書館は、金沢市の中心部にありますが、すでに建設から半世紀が過ぎており建物の老朽化が進んでいます。すでに移転の話も出ています。僕がこの図書館に訪れたのは学生の頃以来で、20数年ぶりになるわけですが、昔からさほど魅力的な図書館ではなかったような印象があります(だからこそ、当時からそれなりに本好きだった僕が、近所にも関わらずほとんど行かなかったわけで)。

ビブリオバトルの待ち時間をつぶそうと閲覧室に入ったのですが、まず驚いたのは、暑いんですよ。図書館なのに。この季節の図書館って、空調がよく効いていて涼をとる目的で来る人がいるような場所だと思うじゃないですか。空調どころか、閲覧室のそこここに扇風機が回ってるんですよ。エアコンがないのか、あっても効かないのか知りませんが。うん、建物自体が古いですから、多分気密性は低いんでしょうね。移転の話が出ている今の段階では、エアコンの工事なんてしないでしょうしね。そのためか、夏休みなのに勉強をする学生の姿はあまり見えません。閲覧室は広いとは言えないのですが、そのくせ利用者が少ないのでがらがらにさびれた印象があります。

暑さにめげずに、軽く読めそうな本を探して閲覧室を一周りしてみました。これは先入観があったからかも知れませんが、何となく本が雑然と並んでいる印象がありました。蔵書は、他の公立図書館に比べると「調べ物」をするための本が多いように見受けられました。辞典や総書のたぐいがかなり多い(他の図書館では閉架の場所に置いてあるだけかも知れませんが)。僕が興味がある、例えば心理学とかコンピュータ関連とか、歴史とか音楽とかの棚をざっと眺めてみますが、食指が動くものはあまりありませんでした。全体的に古い本が多いようにも思います。まあ、本は新しいものに価値があると限ったわけではなく、古い本は資料として大事なことも往々にしてありますので、それはそれで図書館として間違ってないとは思います。そして、文学の棚に。十進分類法だと900番台の棚ですが、他の図書館と比べると文学の書籍の割合が低いような気がします。僕の住む野々市市図書館のように小さな図書館だと、下手すると半分くらい文学だったりするのですが。まあ、これも図書館の方針というか目的の違いでしょうから、別にいいです。が、日本文学の棚を眺めていて、何だか本が探しづらいなぁ…と思ったんです。それもそのはず、県立図書館の文学の棚、他の図書館と違って作者名順に並んでなかったんですね。背表紙のラベルを見る限り、恐らくは購入順ですね。日本文学の小説のジャンルに分類される本が、利用者にとっては無秩序と言っていいくらい意味の分からない順序で並んでいるわけですよ。これ、読んでもらおうって気がないと言われてもしかたがないと思いますよ。

最初から読みたい本が決まっているならともかく、僕みたいに棚に並ぶ本の背表紙を流し見ながら読む本を決める人も多いと思うんですよ。そういうときには、ある程度同じようなジャンルの本が固まっていたほうが、何というか目に止まりやすいんじゃないかと思うんです。ミステリの隣に純文学、その隣に恋愛小説、企業小説、ファンタジー、時代小説、etc. etc.。流し見ているとあまりに志向がばらつきすぎて、混乱してくるんですよね。書店のようにジャンル分けしろとは言いませんが、せめて作者名で並べてくれると、ある程度ジャンルも固まってくるんですよ(同じ作者なら当然ジャンルは似通ってくるので)。

どうも、文学以外の棚も基本的に、十進分類法でざっくり分けたあとは購入順に並んでいるようです。何となく本棚が雑然としていた理由はここにあったのでしょう。文学ほどではないにしても、利用者の目的には全く関係のない順序で並べられると、どうにも違和感を感じてしまいます。確かに管理する側としては購入順というのは楽なのでしょうが、ここは他の図書館にならってある程度の「利用者に分かりやすい並べ方」を希望したいところです。

まあ、これも移転を前にした今、大規模な整理などはしたくないんでしょうかねぇ。

蔵書数や質は他の図書館に劣らないはずなのに、見せ方で損をしているなぁと、素人ながらに考えたものです。

 

ビブリオバトルのことを書こうと思いましたが、文章が長くなったので明日に回しましょう。