ちょっと真面目過ぎるように思われるかも知れませんが

僕は、職場においてはたいていの場合、相手の職位や年齢に関わらず、敬語を使います(友達と言ってもいいほどに親しくなれた同僚ならタメ口にもなりますが、会社でそこまで親しくなれた人は片手で数えられるほどしかいませんでした)。

なぜ敬語を使うか。まあ、相手によって使い分けるのが正直面倒くさいという理由もあります。職場に慣れないうちや、他の部署の人と話すときに、この相手は自分より目上か否か、ってのをいちいち判断して言葉遣いを変えるよりは、常にへりくだっていたほうが楽、というね。

でも、つらつら考えるに、仕事をしている場において、敬語を使わない、つまりタメ口でコミュニケーションを取る、積極的な理由ってのは、何もないんじゃないでしょうか。

相手が上司や先輩の場合、相手は自分より重要な役割を担っていたり、自分より優れた仕事ができたりするわけですよ。仮に自分より年下だったとしても、敬語を使わない理由はどこにもありません。同じような役割や職位にある同僚の場合、その人が自分より仕事ができるなら上司と同じ理由で敬語を使います。自分より仕事ができないとしたら、その人に気持よく働いてもらうには、余計なしがらみを作りたくはありません。やはり敬語になります。相手が自分より後輩であるか、自分の部下である場合。自分は相手を導き教える立場です。そのような立場の人間が、敬語を使わなくてどうしますか。僕が学生の頃、尊敬できる先生は皆、生徒に対しても言葉遣いが丁寧であったのを覚えています。

あ、別に職場にいるときでも、例えば休憩中の雑談なり、仕事に関わりないところではTPOに応じてくだけた話し方もしますよ、もちろん。でも、仕事に関わる場面で敬語になるのは、上に書いたように当然のことと、僕は考えます。そうできない人間と仕事をせざるを得ないときというのは、何とも嫌な気分になりますね。そういう人とはなるべくお付き合いはしたくないものです。