研修の講師は何度かやっているが、やはり100人単位の人の前で話すというのはプレッシャーが違ってくる気がする。30分程度の短いものだったが、この春先に汗ダラダラである。まあ人数が多いぶん会場も大きく講師と受講者との距離があるので、多少キョドっていてもばれなかったとは思うが。何だかんだで講師の仕事は楽しい。イベントなわけで、ある意味では楽しんだもの勝ちである。それくらいの気持ちで取り組んだときほうが、いい結果になったことが多い。

今の職場で働き始めてから2年足らず、同僚と上司に恵まれたためか、仕事の性質や組織の性格もあるのか、「仕事をしている上で理不尽な状況にぶち当たってストレスを感じた」ということがほとんどない。

だから、今日、取引先のベンダーさんと話していて嫌味を言われたときに感じたストレスは、むしろ新鮮というか、懐かしささえ感じた。

だいたい、ベンダーさんとの定例会議にも出席できないようなしがない派遣社員の僕が、5年も前におたくとうちの会社が内々に話していた内容まで知るわけがない。それで僕に嫌味を言ってどうするのだ。まあ、ねちねちと嫌味を言うに至るまでの経緯をきちんと聞けば、それなりに同情はするし会社の一員として申し訳ないとも思うが、それならうちの部長なり課長なりに堂々と文句を言えばいいのだ。平社員以下のアルバイトに毛が生えたような僕に言っても、今の状況の改善にはつながらないだろうに。単に僕の心象が悪くなっているだけではないか。

とまあ、ある意味で無責任な立場ゆえに、それなりに突き放して状況を観察することができるので、ストレスを受けても引きずらずに済むのは、幸いではある。

事務仕事というものは、程度の差こそあれ年度の変わり目は忙しいもの。僕が所属する部署も、さすがに年度初めの今日はかなり慌ただしかった。毎年のことなので先月から対処はしていたが、それでもイレギュラーは発生するし、事前に様々な通達をしても正確に伝わりきらないことも多い。まあ、これくらいは仕方がないのだろう。別に早出や残業をするほどでもなかったし、むしろ善処できたほうかもしれない。

最近の週末は、気持ちよく晴れた日が多くてありがたい。毎度、図書館に行くくらいしか外出はしないが、それでも花や緑が、萌え出ずるというのであろうか、ゆっくりと成長していく様が目に映り心地よい。

エイプリルフールなのだが、今日は特にうそをついていない。この数年くらいは、特にエイプリルフールにうそを言ったことがない。まあ言う相手もいないし。SNSで罪のないジョークを飛ばすくらいならしてみてもいいかも知れないが、いいネタが思い浮かばない。それ以前にSNSやインターネットではもっと上質な、あるいはもっとくだらない(いい意味で)ネタを提供する人や団体が山ほどいるので、自分がわざわざうそをつくこともない気がする。

年度末である。うちの部署からは1名だけ別の部署に異動になる人がいるのだが、来年度、つまり週明けからその人の座席に僕が異動、じゃなくて移動することになった。今日の帰り際に荷物などを運び終えた。隣の島に移動するだけなので大した手間でもなく、その割に意外と視界が変わって気分も変わりそうだ。近頃仕事がマンネリ化している気がするので、これはこれでありがたいかも知れない。