継続は力なり、と僕の小学校の先生は言った。あのアドバイスをもっと大事にしておけばよかったと思う今日この頃。

何やかやでブログを一ヶ月継続することが出来たわけで。そこから何か得られたわけでもないが、継続は力なりと言う。まずは続けることが目標。これが二ヶ月になり三ヶ月になり、半年一年と経てば、何か得られるかも知れない。

経験によって得られることの多くは、いつの間にか、自覚しないうちに、身についているものだ。自転車に乗るコツのように。ギターを弾くコツののように。自覚できないだけに、身についたものを言語化することは難しい。つまり、人から人へと伝えることが難しい。口でいくら説明してもらっても、自転車に乗ることが出来るわけではなく、入門書を何冊読もうが、ギターに触れる経験なしにギターを弾けるようにはなれない。経験することでしか身につけられないことは、確かにあるのだ。

この情報化社会では、そうしたコツの一部も含めて、多くの情報が言語化され、これまでは長く経験を積むことでしか得られないと思われていたものも、短期間の効率的な実践のみで身につけられるようになっている。とは言え、人間のすべての経験がそうなるとは思えないし、また、経験したことにより得られるものと情報により得られるものが同等とは限らないとも思う。

先の例で言うなら、自転車は移動という目的が達成できれば、乗り方やそれを身につける過程はどうでもいい。オリジナリティのある乗り方なんてものは不要だ。しかし、ギターの演奏については、もちろん過去の先人たちが作り上げてきた技法を情報の形で受け継ぎ学ぶ(真似ぶ)ことは重要だが、自分自身が経験を積んでこそ得られるオリジナリティがあり、それもまた音楽を生み出すときには重要なものだ。

無駄に時間ばかりかければいいわけではないが、急がば周れという言葉もある。地道に経験を積むことが最短の、そして最良の道だということも往々にしてあるだろう。何かに集中して掛けた(懸けた、賭けた)時間は、必ず答えをくれるはずだ。