五月病と言うより病的な五月の始まり

先週くらいまでは朝方の冷え込みで風邪をひきそうなくらいの気温だったというのに、この2、3日は夏日というのはどうしたことだ。まったくもって、近年は「ちょうどよい」気候の時期というのが実に短くなった気がする。具体的に言えば春と秋。

だいたいまだ5月になったばかりだ。5月というのは、普通はまだ春じゃないのか。桜もとうに散り、4月の浮かれた陽気を纏っていた春は去ったが、青く澄んだ空の下、萌え出づる新緑が眩いもう一つの若々しい春の姿、それを堪能できるのが5月ではないのか。せめて初夏だろう、5月は、まだ。少なくともこんなに蒸し暑く空気が生暖かく重たい季節を、僕は春とは呼びたくない。

とは言え、空に文句を言っても仕方がない。僕の職場も他の多くの企業や官庁と同様、5月からクールビズになった。5月の気候にクールとか要らんよなぁ、と正直思っていたが、まるでクールビズの実施に合わせたように上がる気温と不快指数。おてんとさんもそんなところで空気を読まなくてもよいのに。まあ、ノーネクタイでOKなのは正直助かる。半袖ワイシャツもクリーニングからもうすぐ戻ってくる予定。せめて心のなかは新緑の薫りを満たしたままこの5月を過ごしたいものだ。