タイミングよく天気が荒れたせいだろうが、今年の桜は実に潔かった。例年なら、散り始めから葉桜になるまでの期間はもっと長かった。意外とだらだらと、往生際が悪く散っていたと思う。まあ散る桜もそれはそれで、むしろ僕なんかは満開の桜よりも散る桜のほうが好きだったりするのだが。ともあれ、いつもの春ならば散った花びらが排水口に汚らしく集まったり、車が花びらまみれになったりするのをよく見かけるものだが、今年はほとんど見かけないうちに、すっかり桜は消え失せた。新緑にもまだ間があるせいで、桜並木の道は季節がいつなのかわからない不思議な光景を作り出している。

荒れた天候のためか、体調がよくない。テレビでもやっていたが、身体が冬モードなのに夏のような気候になってしまったから、なのかも知れない。今日の金沢は、夏と言うよりは梅雨のような感じだったが。昨夜から今日の午前中にかけて激しい風雨、午後になると晴れ。ただし、からりとした気持ちのいい春の晴れ方ではなく、西日がうっとうしい梅雨や夏のような太陽だった。明日もまだ天気は荒れるらしい。やれやれ。

春の嵐だ。午前中までの異様なくらいの暑さから、午後は久しぶりの激しい雨、そして強い風。残っていた桜もみんな散ってしまったに違いない。

夏日を観測した今日から、明日は10℃近く気温が下がるらしい。気温自体はそれで平年並みになるのだが、変化が激しいので体調に影響が出そうだ。というか、着るものに困る。今も、パジャマの下にTシャツを1枚着るかどうかで迷っていたりする。

4月も半ばを過ぎた。今日は用事があって金沢の中心部に出かけたのだが、辺りの桜はほとんど散っていて、桜の木は茶色みがかっていたり黄緑色が混ざった葉桜になったりしていた。枝垂れ桜など、種類によってはまだ咲いているものもあったが、もうこのあたりでは桜の季節は過ぎてしまったということなのだろう。だいたい、気温がすでに春を通り過ぎている。今日は夏日近くまで行ったのではないか。薄手のジャンパーを羽織っていったが、それさえ暑くて脱いでしまった。車の窓を全開にして走ると気持ちいいくらいの気温。結局、ちょうどいいくらいの気温の時期というのは実に短い。

桜から卒業を連想する人は多いが…

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そう言えば、桜を歌った歌は数多いが、多くは卒業や別れの歌のようだ。

当たり前じゃないかと思う人も多いかも知れない。が、僕が生まれ育った北陸は金沢の桜は、たいてい咲くのは4月になってから。3月に咲いても、満開になることはまずない。思い返してみれば、高校までの間、卒業式や終業式に桜が咲いていた記憶はない。入学式や始業式にならあるが。

桜から卒業を連想する人は多いと思うが、実際には日本人の一部は、卒業のときに桜を見ることはないのだ。だからどうだというわけでもないが。

 

今年の金沢の桜は、今が満開から散り始めくらい。この週末は、ギリギリでお花見もできるかも知れない。